1.焼酎が飲まれるようになったのはいつごろ?

 日本で初めて焼酎が製造されたのは、琉球王朝の時代で、15世紀末の頃だと言われています。これが、後のいわゆる泡盛です。

 昭和34年、鹿児島県北部に位置する大口市の郡山八幡神社が解体修理されたときに一枚の棟木札が発見されたのですが、それにはこう書かれていました。


 「其時座主ハ大キナこすでおちやりて 一度も焼酎ヲ不被下候 何共めいわくな事哉」(けちな施主は一度も焼酎をふるまわなかった。なんとも迷惑なことである)
 永禄二年(1559年)の日付があり、同神社の改築が行われたときにかりだされた大工の落書きとされていて、もっとも古い文字になります。時代は? というと翌年に織田信長と今川義元の桶狭間の戦いが行われた頃です。

 それより前の1546年、薩摩半島南端の山川港に来航したポルトガル船の船長が、フランシスコ・ザビエルに布教のための詳しい見聞記「日本報告」を書き送っているのですが、そのなかに「飲み物として、米からつくるオラーカ(蒸留酒)が飲まれていた」ことが記されていました。もっとも古い記録です。いずれにしても薩摩の南と北で焼酎が飲まれていたことは明らかなようです。

 そこで、焼酎の歴史は? というと当然、それ以前からつくられていたことになるので、およそ500年前ということになります。 

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